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2022年8月15日 ブログ

台風一過

みなさんこんにちは。
先の週末、外仕事の方たちは大変な思いをされたと思います。
本当にお疲れさまでした。

台風は夏から秋にかけて私たちの生活に大きな影響を与えますが、今回の台風8号でも日本中あちこちで被害が発生しています。
被害に遭われた地域の方々のご無事と一日も早い暮らしのご回復を祈らずにはいられません。

それでも日本の社会は台風には比較的強いようです。
各種のインフラも直撃の最中や直後は止まってしまうこともありますが、関係者の皆さんの努力で早ければ数時間で復旧します。一般の人たちも台風がどんなものなのかを理解して事前の準備を怠らない方が多いですね。飛ばされそうな物をしまったり固定したり雨戸をしっかり閉めたりするのがそうです。
私の叔父は漁師だったのですが、台風が近づく前に漁船を港から河口の少し上流まで移動し隣の船どうしを縄でつないでいました。

他の国では主要都市が壊滅的な被害を受けるような災害でも、日本では「台風コロッケ」なんてものが話題になるぐらい余裕がある話ですね。

毎年何回も何回も台風がやってくるから、日本人は台風に対する「適応力」がついているのかもしれません(もちろん過信・油断は禁物ですが)。
平安時代の「枕草子」には「野分のまたの日こそ、いみじうあはれにをかしけれ」なんてのがあります。
「野分」は「野原の草が倒れ吹き分けられるぐらいの強風」つまり台風のことです。宮廷暮らしとはいえ1000年前の人が「台風の翌日は実にしみじみと趣深いことだ」なんて書いているぐらいですから、まあもう文化的に「台風」を受け入れてしまっているわけです。
あるいは約300年後の「元寇」という危機にも「神風(台風)」が襲来した蒙古軍の船団を壊滅に追い込んだという伝承もありますね。こちらにいたってはもう災害ではなく味方の認識です。

ただ、いくら心構えがあり慣れてはいても相手は自然です。
日本人が台風と長く付き合ってきたといってもせいぜい数千年、たとえ縄文時代を入れてもプラス1万年程度です。
台風はその何百倍も昔から吹いていたでしょうからね。
私たち人間の想像を超えるパワーや動きでやってくることだってあります。
とくに「秋台風」はより気をつけて準備するに越したことはありません。

私たちもレインスーツと長靴装備はもちろんですが、強い風雨で思わぬ失敗を起こさないようにより慎重に作業に当たります。
では、ご安全に。

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