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2022年10月24日 ブログ

昭和の名古屋の喫茶店②

みなさんお疲れ様です。
先週は朝方かなり冷え込んだ日もありました。私たちが出勤する4〜5時台に10℃以下だったので、バイク通勤の人はちょっとツラかったですね。

さて、前回は私が子どもの頃住んでいた集合住宅の中のお店の話でした。今回はもう少し範囲を広げます、
今では「モーニング」が関東のカフェでも普通になってきましたが、名古屋では早くから始められたサービスです。
当時の私は体が少々弱かったので月に1〜2回学校を休んで病院に検査・投薬を受けに行っていました。
その近くに喫茶店があって、早めに着いた時などは親に「モーニング」を分けてもらっていました。
当時のモーニングの内容は「コーヒー・トースト・ゆで卵・バナナ」がスタンダードでどこの店に行ってもほぼ同じ。今のようにフルーツヨーグルトとかメイプルシロップがけフレンチトーストとかスクランブルエッグみたいなオシャレなものはありません。コーヒーカップの横に一枚の皿で上記の食べ物が乗っているだけです。
「分けてもらって」というのはモーニングはコーヒーにしか付いてこないからです。子どもの私にはまだコーヒーは苦いので、ミックスジュースを頼んでもらって親のモーニングのトースト半分とバナナを食べていました。
何かで読んだのですが、喫茶店が多かった名古屋では競争が激しかったそうな。通勤前のサラリーマンまで客として取り込むために朝7時から店を開け、他店と差別化するためにおまけをつけていくうちにその形になったとか。
だから「モーニング」の値段はあくまでコーヒー1杯分。諸々の食べ物はあくまで「おまけ」です。逆に言えば、モーニング営業でなければ同じ値段でコーヒーしか出てこないわけです(まあ小皿のおつまみはついてきますが)。

また名古屋の喫茶店文化はちょっと変わっています。今はどうかわかりませんが、例えば車を買うとか部屋を借りるなどの少し大きい買い物やビジネスの打ち合わせなどは店舗や会社ではなく近くの喫茶店でやるのが普通でした。たしかに私の父が中古車を見に行くのについていった時、すぐ隣の喫茶店に案内されて話をしていました。
当時は全世帯にはエアコンが普及していなかったので夏でも涼しいのはデパートや大きなスーパー、そして喫茶店などです。さらに静かだし支払いを売り手側が済ませれば接待にもなりますから。
社内に応接スペースを作るより近所の喫茶店で商談をした方が便利で快適で気が利いている、という独特な合理主義ですね。

ちなみにコーヒーについてくる「おつまみ」は出てくる店が多かったのですが、中には「卓上自販機」でミックスナッツを買う形式の店もありました。テーブル上の小さなガチャガチャの中にナッツが入っていて、下に紙カップを置いて10円玉を入れて回すやつです。
今のように小袋に入っているのではなく素のナッツがそのままバラバラ落ちてくるので、令和のご時世では不衛生だと怒られそうですね、ははは。まあ、ボール型のガムもガチャガチャに裸でそのまま入っていた昭和ですから。

というわけで、もう少しこの項続きます。

冒頭でも述べましたが、寒い日や時間帯が増えてきました。お互いしっかり対策をしてがんばっていきましょう!

では、次回もよろしくお願いします。

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